EAGLE LTD、(イーグル)が、Google検索を使って調べたところこんなのを見つけましたので、全てではありませんが、一部を抜粋して掲載せてもらいます。
排便状態の観察項目は?
排便の後、便の量、硬さ、太さ、におい、色、混入物などを観察するのは、便を見ることによって腸管の状態や働きを知るためです。 通常、成人で1日100~250g程度の排便があります。
排 便 管 理 に は 記 録 が 重 要
排便記録の書き方は?
排泄ケアは記録が重要!排泄日誌の活用法
排便の記録内容 排便は、排便時間や排便の形状、色を観察します。 便が出た時間と便の色、便の形状を記載します。 便の形は、ブリストルスケールを確認し、1から7の数字で記載するとよいでしょう。
排便を促す方法はありますか?
食物繊維と水分を十分摂る食物繊維は、腸のぜん動運動を活発にし、便を排出しやすくしてくれます。 穀物、いも類、豆類、ひじき、寒天、果物など、食物繊維を豊富に含む食品をしっかり摂りましょう。 また、水分の摂取量が少ないと便が硬くなり、排出しにくくなります。 こまめに水分を摂ることを意識しましょう。
うんちは1日に何回するのが普通ですか?
排便の回数は個人差が大きく、一般的に、週に3回から1日に3回程度なら、正常範囲といわれています。 ご相談者は1日に5回、多いときには9回程度とあるので、確かにこの基準からみたら、多いほうかもしれません。
こ こ か ら は 、 「脊椎損傷」 を
専 門 的 に 扱 っ て い る 病 院 か ら
独立行政法人労働者健康安全機構総合せき損センター 皮膚・排泄ケア特定認定看護師
はじめに
総合せき損センターは、脊髄損傷患者の急性期治療から慢性期のリハビリテーションま
でを一貫として管理する高度専門病院であり、これまで脊損医療の普及に尽力してまいり
ました。
脊髄損傷患者の排便障害に対する管理については、入院中から始まり退院後も継続され
なければなりませんが、個人差が大きく、ガイドライン等での確立した方法がないのが現
状です。また、入院中に上手く管理できていた排便方法でも、退院後の生活環境や加齢に
伴う変化から便秘や便失禁となり難渋されている方が少なからずいらっしゃいます。
今回、当院の医師・看護師・薬剤師・栄養士・理学療法士・作業療法士が加わるチーム
医療で行っている排便管理について、ハンドブックとしてまとめさせていただきました。ご
本人様、ご家族様、ケア担当者様にお読みいただき、より快適な排便管理を選択するため
の手引きとして活用していただければ幸いです。
令和5年4月吉日 尾下 美保子
監修: 尾下 美保子先生
独立行政法人労働者健康安全機構総合せき損センター 皮膚・排泄ケア特定認定看護師
排 便 の し く み と 排 便 障 害 に つ い て 知 り ま し ょう
排 便 の し く み と 脊 髄 損 傷
腸と肛門の構造
食べ物は胃と十二指腸で消化され、小腸で栄養分を吸収されたあと、水分の多い状態で大腸に入ります。大腸で水分が吸収されて徐々に固形となり直腸に到達します。直腸は便を貯める部分ですが、その先の肛門には括約筋が存在しており、これを締めることで便が漏れるのを防ぎ、ゆるめることで便を排出します。
排便のしくみ
便が直腸に入ると直腸壁が刺激され、その信号が大脳に送られて便意を感じます。排便時には肛門括約筋をゆるめることで直腸に貯まった便
が排出されます。この時に意識的にいきむことにより腹圧を高めて便を排出しやすくします。
脊 髄 損 傷 に よ る 排 便 障 害
脊髄損傷の方では、直腸の感覚が鈍くなったり、肛門括約筋を自分の意志でコントロールできなくなったりすることで直腸と肛門の機能に支障が出てきます。その結果、便を溜められずに失禁してしまったり、逆に便が貯まっても便意が生じず、また腹圧がうまくかからずに便を排出できなかったりします。
脊髄損傷者の排便コントロールの目的
生活の質を維持するため腸内環境が悪化すると便秘によるおなかの張りや痛みだけではなく、便やガスに含まれている毒素が多くなり、腸の血管から吸収されて全身に回ると、肌荒れ、頭痛、肩こり、疲労感などをもたらします。さらに悪いことは、全身の免疫力を支える腸内の善玉菌が減って悪玉菌が増えるため、免疫力が低下し、体調不良をおこします。また、便がたまり過ぎると腸閉塞(イレウス)になることもあります。
便秘、便失禁、下痢を予防するため便がいつ出るかわからない状態では不安がつきまとい、外出もままならなくなります。規則的な排便をすることで、外出などのスケジュールを立てやすくなります。
褥瘡(床ずれ)予防のため
脊髄損傷は皮膚の感覚が失われているために、便の付着や褥瘡などの皮膚の傷に気づきにくくなります。便が皮膚に付くと水っぽい便の場合、皮膚がふやけた状態になって細菌が入りやすくなったり傷つきやすくなってしまいます。
また、便と尿が混ざった場合、皮膚に強い刺激を与えることになり、皮膚がただれることもあります。規則的な排便をすることで便が皮膚に付着する時間を短くしたり、おむつをはずす
ことができ、褥瘡を予防することができます。
自律神経過緊張反射の予防のため
第5~6胸髄損傷以上の脊髄損傷の症状の一つに自律神経過緊張反射と言い、尿や便がたまることで、血圧が上昇し、頭痛・発汗・鳥肌・胸苦しさなどの症状が起こる場合があります。便の貯留が原因の場合は便を取り除くことで、症状はおさまります。
脊髄障害があると、直腸感覚低下のために直腸に便があっても便意を感じずに糞便が直腸に貯留し続けると、便があふれて便失禁が生じる場合があります。自分に合った排便習慣を身に付けるには以下のことが大切です。
さ ま ざ ま な 排 便 管 理 の 方 法 を 知 り ま し ょ う
1)定期的に排便処置を行う
● はじめは週に2~3回、曜日(月・木など)または間隔(2日おきなど)と時間を決めて排便処置を行います。
● 胃に食べ物が入ると胃結腸反射が起こり、直腸に便が送り込まれるため、食後に処置を行うとより出しやすくなります。
● 自分に合った方法(坐薬の待ち時間・腹部マッサージなど)を徐々に見つけていきます。
2)便量に合わせて排便間隔を決める
● 便の性状に問題(硬すぎたり緩すぎない)がないにもかかわらず便失禁したり、次回の排便処置までに便がたまりすぎて自律神経過緊張反射などの自覚症状がある場合は、排便間隔を短くします。
● 少なくとも週に2回は排便を行うようにしましょう。
3)便の性状に合わせて食事や緩下剤を調整する
排便終わりの便の性状が緩い(泥状や水様)場合は、腸内に便が残りやすくなり、次回の排便処置までに水分が吸収されて硬い便になります。すなわち、出始めの便の性状が硬く終わりが緩い時は、緩下剤を過剰に内服していることが原因のため、減量して調整します。薬剤の種類などについては、薬物療法のページをご参照ください。
4)規則正しい生活を目指す
生活が不規則だと自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが乱れます。イライラしがちであったり、夜更かし・睡眠不足が多いと交感神経が活性化する比率が高くなるため、胃腸の動きは低下し、便秘傾向になります。以下のことを心がけましょう。
食 事 療 法
食物繊維維について
便秘解消に効く食べ物として第一にあげられるのは食物繊維を多く含む食材ですが、これには2種類あり、それぞれ働きが違います。
● 水溶性食物繊維
水に溶ける性質を持つ食物繊維で、腸内の善玉菌を増やす効果があり、腸の中でゲル状の柔らかい便を作る働きがあります。リンゴやみかんなどの果物、人参やキャベツ、トマトといった野菜類には「ペクチン」という食物繊維が豊富に含まれます。また、寒天や海藻類には「アルギン酸」という食物繊維が含まれています。
● 不溶性食物繊維
水に溶けずに水分を吸収して膨らみ、便のカサを増して腸管を刺激し、腸のぜん動運動(内容物を運ぶ動き)を活発化させ、便通を促進する働きをします。
大豆やイモ類、ゴボウなどの根菜類や、キノコ類、穀類などに多く含まれる食物繊維です。
便秘にならないためには、これら2種類の食物繊維をバランスよく摂ることが重要です。
すでに便秘であれば、タイプにより効果的な摂取バランスが変わってきます。ご自身の適切な摂取バランスについては、担当の医療従事者とよく相談してください。
他の便秘改善に有効な食品
● 発酵食品
発酵食品に含まれる乳酸菌には、腸内を弱酸性にすることで悪玉菌(有害な腸内細菌)の増殖を抑え、善玉菌を増やし、腸内環境を整える効果があります。ぬか漬け
やキムチ、味噌や納豆などは植物性乳酸菌を多く含みます。また、ヨーグルト、チーズなども動物性乳酸菌が多く含まれています。チーズは加工されていないナチュラルチーズがお勧めです。
● オリゴ糖
オリゴ糖は腸内で善玉菌のエサとなり善玉菌を増やす作用があります。玉ねぎやニンニク、アスパラガスなどの野菜類や、ハチミツなどにも含まれます。
● プルーン
2種類の食物繊維をバランスよく含むほか、便秘解消に役立つといわれる成分「ソルビトール」を含んでいます。これは甘味料の一種で、大腸の水分吸収を抑え、便が固くなるのを防ぐ働きを持っています。
● オリーブオイル
オリーブオイルの主成分であるオレイン酸は小腸で消化・吸収されにくく、大腸で腸管を刺激し、ぜん動運動を促します。また、潤滑油の役割を果たして排便をスムーズにする働きもします。成人では一日大さじ2杯を摂取すると効果があるといわれており、そのうちの1杯は朝食時に摂取することをお勧めします。
水分補給について
水分が十分補給できていないと、硬い便が直腸に溜まってしまう排便困難型便秘や腸の運動機能が弱まる排便回数減少型便秘を引き起こします。一日に1.0~1.5Lの水分は摂るようにしましょう。
ただし、タンニンが多く含まれる飲み物(コーヒーや紅茶、濃い緑茶など)は摂りすぎるとぜん動運動を抑制してしまう作用がありますので注意が必要です。
水分補給によい飲み物について
下痢の時には、水分も排泄されるので十分に水分を摂りましょう。摂取する飲み物は、コーヒーなどの刺激物を避けて温かいものが基本となります。
みそ汁は塩分やミネラルを含んだ食品ですので水分補給や栄養補給に最適です。但し、具材にはキノコ類や食物繊維の多い野菜は避けましょう。また、番茶やほうじ茶は他のお茶よりカフェインが少ないのでお勧めです。
薬 物 療 法
下剤には便を柔らかくして対外に出しやすくするものや、大腸のぜん動運動を強く刺激するものなどがあります。1つの薬剤で効果が不十分な場合は、違う系統の薬剤を組み合わせることで上手く排便コントロールをできることがあります。同じ系統の薬剤を重ねて使うことで副作用発現の可能性が高まるため、主治医とよく相談して使用しましょう。
主 な 薬 剤 の 種 類
薬 剤:大腸刺激性下剤
作用機序:大腸のぜん動運動促進
効果発現時間:8~12時間
備 考
効きすぎると腹痛を起こす。長期連用で効果が低下しやすい。
薬 剤:浸透性下剤
作用機序
1)酸化マグネシウム:浸透圧で腸内に水分を引き込み便を軟化
2)ポリエチレングリコール:薬自体が水分を保持して移動し便に直接水分を与える
効果発現時間
1)8~10時間(早くて1~2時間)
2)24~48時間
備 考
1)腎臓機能低下や長期間内服や高齢者は Mg 血圧に注意
2)水に溶解して内服する。溶解した水は全て便に移行する。定期的に内服する。
薬 剤:胆汁酸トランスポーター胆害薬
作用機序:大腸に流入する胆汁の量を増加させ、大腸内水分分泌と大腸のぜん動運動促進
効果発現時間:3~10時間
備 考
胆汁分泌が低下していると効果が低い。
薬 剤:上皮機能変容薬
作用機序:腸内の水分分泌を促進し便を柔らかくする。
効果発現時間:24時間以内
備 考
即効性がない。屯用ではなく定期的に内服。
薬 剤:漢方薬
作用機序:大黄甘草湯顆粒:大腸を刺激し活性化。
大建中湯エキス顆粒:イレウス改善
効果発現時間:大黄甘草湯6~10時間
備 考
大黄甘草湯顆粒:効きすぎると腹痛を起こす。
長期連用で効果が低下しやすい。
その他:ナルデメジントシル酸塩
作用機序:オピオイド(鎮痛薬の1つ)の副作用による便秘症を改善
効果発現時間:1日1回の服用で効果が持続
備 考
オピオイドの効果に影響なし。
※ 画像(掲載写真)は、編集に当たった、イーグルが勝手に選んで載せました。
悪しからず。
慈善活動 Eagle Ltd,
Eagleといいます。 頸椎損傷から31年が経ちました。 パソコンのパの字も知らなかったのに今ではこうしたこともできるようになりました。「頑張るあなたにエールを!」をテーマに、YouTubeやブログを通して情報の発信を行っています。
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