今週末の桜見頃スポット 満開の東京はお花見ラストチャンス
2025/04/03 12:24 ウェザーニュース
今週末は関東や近畿など広い範囲で桜が満開となる予想です。東日本は5日(土)、西日本は6日(日)の方が比較的お花見に適した天気となりそうです。
お花見を楽しめる桜名所と天気をお伝えします。
関東 週末に見頃の花見スポット
東京都・千鳥ヶ淵緑道 3/31(月)の様子
・幸手権現堂桜堤(県営権現堂公園)(埼玉県)
ソメイヨシノによる約1000本の桜のトンネルが1kmに渡って続き、隣には広大な菜の花畑が広がっています。桜の淡いピンク色と菜の花の鮮やかな黄色のコントラストが美しいスポットです。例年3月下旬~4月上旬が見頃で、「第92回幸手桜まつり」が開催されます。
・国営昭和記念公園(東京都)
ソメイヨシノをはじめ約1500本30品種の桜が咲き誇る広大な公園です。特に「みんなの原っぱ」北側にある「桜の園」では、座った人の目の高さまで垂れ下がるソメイヨシノを楽しめます。八重桜を含め3月中旬〜4月中旬頃まで長期間楽しめます。
・千鳥ヶ淵緑道(東京都)
約700mの遊歩道に約260本(対岸を含む)のソメイヨシノをはじめとする桜が見事に咲きます。近くには区営ボート場があり、濠から見上げる桜は格別です。さくらまつり期間中はライトアップが行われます。
・代々木公園(東京都)
都心で一番広い空が見られる森林公園で、約500本のソメイヨシノ、オオシマザクラ、サトザクラ、カワズザクラなどが楽しめます。桜の園、中央広場、フラワーランド周辺が桜を見るのに絶好の場所です。
・成田山公園(千葉県)
成田山新勝寺大本堂の奥に広がる自然の景観に富んだ広大な公園です。園内には350本のソメイヨシノ、カワヅザクラ、シダレザクラが咲き誇り、雄飛の滝や文殊・竜樹・竜智の池などの景観と共に楽しめます。
・段葛の桜(神奈川県)
鶴岡八幡宮への参道である段葛には、約180本の桜が春の彩りを添えます。例年3月下旬〜4月上旬が見頃で、歴史的な雰囲気の中で桜を楽しめる名所です。
・大岡川プロムナード(神奈川県)
大岡川沿いに続く全長3.5kmのプロムナードには、約500本の桜が植えられ、横浜市有数の桜の名所として人気です。ソメイヨシノ、ジンダイアケボノ、ヤエベニシダレザクラなど多様な桜が楽しめ、夜にはライトアップも行われます。
関東 週末の天気
5日(土)は雲がやや多いものの日差しが届き、お花見を楽しめそうです。6日(日)の昼間は雨が降り、強い雨や雷雨のおそれもあります。
昼間は過ごしやすい体感になります。朝晩はヒンヤリとするので、上着やストールなど活用して暖かくしてお出かけください。
近畿 週末に見頃の花見スポット
愛知県・名古屋城 3/30(日)の様子
・わに塚のサクラ(山梨県)
樹齢約330年のエドヒガンザクラで、韮崎市の天然記念物に指定されています。残雪の富士山や八ヶ岳を背景に咲き誇る姿は、凛とした美しさで訪れる人々を魅了し、フォトジェニックな名所として人気です。見頃の時期にはライトアップも行われます。
・伊豆高原桜並木(静岡県)
伊豆高原駅から約3kmにわたって続く桜並木は、約550本のソメイヨシノが植えられており、「桜のトンネル」「桜のアーチ」と呼ばれています。例年4月上旬が見頃です。
・家山の桜トンネル(静岡県)
家山駅から桜トンネルの間は、大井川鐵道のSLがすぐ横を走り、最高のシャッターポイントとなっています。近隣の家山緑地公園の桜並木や野守の池周辺のしだれ桜のほか、樹齢300年を越える一本桜「牛代のみずめ桜」も見ごたえ十分です。
・名古屋城(愛知県)
お城をバックに殿様気分で桜三昧が楽しめます。春夜桜期間中(3月下旬〜4月上旬)は開園時間が19時30分まで延長され、夜桜が楽しめるように城内がライトアップされます。桜の本数は約1000本です。
・鶴舞公園(愛知県)
ソメイヨシノなど約750本のサクラがあり「日本さくら名所100選」に選ばれています。公園正面入口付近の賑やかな桜林の他、竜ヶ池周辺の落ち着いた桜など、様々な表情を見せてくれます。桜のお花見期間中はライトアップやイベントが開催されます。
近畿 週末に見頃の花見スポット
大阪府・大阪城公園 昨年の様子
・醍醐寺(京都府)
874年創建の世界文化遺産で、豊臣秀吉が「醍醐の花見」を行ったことでも知られる桜の名所です。国宝の五重塔などが立ち並ぶ境内に、しだれ桜、ソメイヨシノ、山桜、八重桜など、約700本に及ぶ桜が咲き誇ります。
・万博記念公園(大阪府)
「日本さくら名所100選」にも選ばれている万博記念公園の桜は約5500本。3月の中旬からヒガンザクラやカンヒザクラが咲き始め、ソメイヨシノなどが園内をピンク色に染め上げます。「SAKURA EXPO 2025」も開催予定です。
・大阪城公園(大阪府)
広大な大阪城公園全体を約3000本の桜が埋め尽くします。なかでも西の丸庭園(有料)ではソメイヨシノを中心に約300本の桜を楽しめます。玉造口には遅咲きの八重桜が植えられておりシーズン最後まで楽しむことができます。
・姫路城(兵庫県)
世界文化遺産に登録された姫路城には約1000本の桜があり、「さくら名所100選」にも選定されています。見所は三の丸広場の桜並木や、西の丸庭園のソメイヨシノやシダレザクラです。「観桜会」や「姫路城夜桜会」も開催されます。
・又兵衛桜(本郷の瀧桜)(奈良県)
樹齢300年ともいわれる県の保護樹で、戦国武将後藤又兵衛の伝説と、後藤家の屋敷があったとされる場所にあることから、この名がつけられました。周辺には桃の木も植えられています。
近畿 週末の天気
5日(土)は雲が多く、夜は雨の降る可能性があります。お花見は午前中に行くのが良さそうです。
6日(日)は雨が降るものの天気は段々と回復します。お花見に行くなら午後がオススメです。
昼間は過ごしやすい体感になります。朝晩はヒンヤリとするので、上着やストールなど活用して暖かくしてお出かけください。
東海・山梨 週末の天気
5日(土)は雲が多いものの日差しが届くので、お花見も問題なさそうです。6日(日)の昼間は雨が降り、強い雨や雷雨のおそれもあります。
昼間は過ごしやすい体感になります。朝晩はヒンヤリとするので、上着やストールなど活用して暖かくしてお出かけください。
中国・四国
週末に見頃の花見スポット
香川県・ 紫雲出山山頂園地 3/30(日)の様子
・岡山後楽園(岡山県)
江戸時代に作られた日本庭園で、ソメイヨシノを中心に約280本の桜があり、歩きながら趣ある桜が楽しめます。ソメイヨシノは園内桜林、南門付近、そして西外園もきれいです。少し遅れて咲く栄唱橋たもとのヤエベニシダレもお勧めです。
・宮島(広島県)
宮島では国重要文化財である大鳥居や多宝塔などと、見事に咲き誇る1900本の桜とのコラボレーションがご覧いただけます。夜桜も楽しめるスポットです。
・特別名勝栗林公園(香川県)
国の特別名勝に指定された名園に約300本のソメイヨシノ、エドヒガン、ヤマザクラなどの桜の木があります。また、桜の開花に合わせてライトアップも実施されます。
・紫雲出山山頂園地(香川県)
標高352mの紫雲出山から見る瀬戸内海の多島美と桜林の絶景を満喫できる贅沢な癒し空間です。約1000本のソメイヨシノ、ヨウコウザクラ、ヤエザクラが楽しめますが、オーバーツーリズム対策のため入山は事前予約制となっています。
・松山城山公園(愛媛県)
「日本さくら名所100選」の1つで、城山山頂の本丸周辺にはツバキカンザクラやソメイヨシノなど約200本が咲き乱れます。江戸期に再建された天守と桜の景観をお楽しみください。松山春まつり期間中にはロープウェイの夜間運行も実施予定です。
・錦帯橋・吉香公園(山口県)
国の名勝、錦帯橋と約1500本の桜のコラボレーションは見事です。日没から午後10時まではぼんぼりが点灯し、夜桜を楽しむことができます。
中国・四国 週末の天気
5日(土)は雲が多く、午後は雨の降る可能性があります。6日(日)は晴れるのでお花見に行くなら日曜日がオススメです。
昼間は過ごしやすい体感になります。朝晩はヒンヤリとするので、上着やストールなど活用して暖かくしてお出かけください。
九州 週末に見頃の花見スポット
福岡県・ 小倉城 3/30(日)の様子
・小倉城(福岡県)
福岡県内唯一の天守閣 小倉城では「お城と桜」の美しい風景をお楽しみいただくことができます。日没後にライトアップされた幻想的な夜桜も大変美しく必見です。「小倉城桜まつり」も開催されます。
・秋月杉の馬場(福岡県)
清流と山に囲まれ、「筑前の小京都」と言われる城下町秋月。秋月城跡へと続く杉の馬場通りの両側には約200本の桜の木が並び、春には約500mの「桜の花のトンネル」となります。夜には裸電球が桜を照らし、日中とは異なる幻想的な光景を楽しめます。
・大村公園(長崎県)
「日本さくら名所100選」の地、大村公園は3月下旬から4月中旬にかけて、20種類以上、約2000本の桜が順次開花し、公園一帯をピンク色に染めます。城の南堀に面した美しい石垣の勾配とソメイヨシノが織りなす景色は、桜の季節ならではの城下町の風情が漂います。
九州 週末の天気
5日(土)は雲が多く午後は雨の降る可能性があります。6日(日)は晴れるので、お花見に行くなら日曜日がオススメです。
昼間は過ごしやすい体感になります。朝晩はヒンヤリとするので、上着やストールなど活用して暖かくしてお出かけください。
満開の期間をお見逃しなく
桜(ソメイヨシノ)の見頃と散り始めのサイン
2025/04/02 18:13 ウェザーニュース
今年は桜の開花や満開発表の前後で気温の変動が大きく、このあとはいつ満開になるのか、いつ頃までお花見ができるかが気になるところです。
そこで、日本花の会研究員の小山徹さんにソメイヨシノの見頃と散り始めのサインを伺いました。
開花~散り始めまではどのくらい?
「地域によって差はありますが、一般的に開花(5~6輪の花が咲いた状態)から、満開(8割以上の花が咲いた状態)になるまでは、大体7~10日ほどです」(小山さん)
この間隔は北上すると短くなり、一般的に北陸・東北地方は約5日、北海道地方は約4日と言われています。
「その間に寒さが戻るなどすると、満開までの期間や散り始めまでの期間がやや遅れます。いうなれば、花が長持ちするのです」(小山さん)
逆に、雨や強風の影響を受けると、花は早く散ることになります。
中心部の色の変化が散り始めるサイン?
では、どうすれば満開のソメイヨシノが散り始めるタイミングを見つけることができるのでしょうか。
小山さんは、勝木俊雄先生(多摩森林科学園)が『桜の科学』という本に書かれた見解を紹介してくれました。
「勝木俊雄先生(多摩森林科学園)の著書『桜の科学』(SBクリエイティブ)で桜の花色の変化が詳しく書かれているので、その一部を紹介します。
日本の文化では淡い色合いの桜が好まれがちで、開花後のソメイヨシノの花弁の色は白に近く淡紅色です。ところが、散る間際になると、花弁や雄しべ、雌しべの基部(花の中心部)が赤くなってきます。これが桜の花が散り始めるサインだといいます」(小山さん)
そのことを知っていると、桜の花びらをのぞき込んで、中心部が緑色なら「まだ」、赤くなってきたら「そろそろ散りそうだ」と見分けることができます。
桜の花弁の色は、アントシアニンという色素によるものです。この色素を合成するには、気温と紫外線の刺激が条件よく揃わなければなりません。ソメイヨシノは蕾の段階では赤味が強く、開花するとアントシアニンが分散して色が急に薄くなり、散る間際になると色素を花の中心部に集める、という流れになります。
九州の桜は「赤っぽい」が多い
ウェザーニュースアプリユーザーの回答
西日本や東日本のウェザーニュースアプリユーザー対象に、桜の花の中心部分の色を報告していただきました。桜の開花が早かった九州や高知周辺では、早くも桜の花の中心部分は「赤っぽい」の回答が多くなっています。(4月2日18時時点までの集計 回答数2107)
開花から満開まで7~10日と短い桜ですが、「そろそろ散りますよ」という「花からのサイン」に気をつけて見ると、よりいっそう風情が増すのではないでしょうか。
「世界一の桜並木」などドライブで楽しめる桜並木
2025/04/02 10:24 ウェザーニュース
4月に入り、各地で桜の見頃を迎えて始めています。北日本も4月中に開花・満開を迎えるところが多くなる予想で、名所は多くの花見客で賑わいそうです。
人込みの中でのお花見がちょっと苦手という方は、車でお花見ドライブをしてみるのというはいかがでしょうか。“世界一の桜並木”をうたう青森県弘前市の岩木山ろくや、岐阜県各務原(かかみがはら)市の桜回廊など、お花見ドライブを楽しめるルートは、全国各地に存在しています。
津軽富士のふもとに延びる“世界一の桜並木”
弘前市岩木町の“世界一の桜並木”
「津軽富士」と称される名峰・岩木山(標高1625m)の南ろくに広がる青森県の弘前市岩木町には、県道3号などに沿って百沢(ひゃくざわ)地区から嶽(だけ)温泉までの20kmの間に、6,500本のオオヤマザクラの並木が続いています。弘前市に合併する前の旧岩木町民が町制施行30周年を記念して、1985(昭和60)年から1995(平成7)年まで、11年間かけて植樹したものです。地元では「世界一の桜並木」と呼び親しまれています。
弘前市にはソメイヨシノの名所として知られる弘前公園(弘前城跡)があり、例年4月下旬から5月上旬にかけて、200万人の花見客でにぎわいます。ウェザーニュースでは、今年の弘前公園の開花を4月15日と予想しています(4月1日現在)。オオヤマザクラはソメイヨシノに比べて開花が遅く、標高が市内より高いため、岩木山ろくの桜並木は弘前公園の桜から一週間ほど後に見頃を迎えます。
花見の名所をつなぐ31kmの「桜回廊都市」
新境川沿いの桜並木(各務原市)
岐阜県の各務原市では、桜の名所として知られた新境川沿いの百十郎桜を中心に、2003(平成15)年度から市民によって土手上の道路に桜の植栽が進められ、5年後には長さ13kmのソメイヨシノ並木が形づくられました。
その後も植樹は新境川と大安寺川沿いにも延び、全長は31kmにも達しています。各務原市は、やはり桜の名所である前渡不動山(まえどふどうさん)、おがせ池などをつなぐ「桜回廊都市」をうたっています。新境川沿いなど桜回廊のほとんどの区間は、クルマで走ることができます。
全国各地にある「花見ドライブルート」
全国には「通り抜け」ドライブが可能な花見の名所がいろいろとあります。栃木県宇都宮市から日光市にかけての日光街道桜並木には、1,500本のヤマザクラ並木が続いています。西側の「世界一長い並木道」としてギネスブックにも登録された日光杉並木街道と合わせてのドライブも楽しそうです。そのほか、滋賀県高島市の海津大崎(かいづおおさき)の県道557号には、琵琶湖の北岸に沿って800本のソメイヨシノ並木が4kmにわたって続いています。
遠出をしなくとも、たとえば都内でも練馬区の大泉学園駅前から北側に延びるバス通り沿いや、武蔵野市役所前周辺の道路に長い桜のトンネルが続いています。そんな地元周辺の桜並木をめぐる“プチ花見ドライブ”を楽しんでみてはいかがでしょうか。ただし、花見の時期には通行規制が実施される区間もあるので、事前の確認が必要です。
人込みの中でのお花見がちょっと苦手という方は、車の中から見ることができる桜並木ドライブを楽しんでみるのはいかがでしょうか。もちろん、わき見運転は大変危険ですので絶対におやめください。ドライバーは安全運転を大前提に、桜を楽しみましょう。
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慈善活動 Eagle Ltd,
Eagleといいます。 頸椎損傷から31年が経ちました。 パソコンのパの字も知らなかったのに今ではこうしたこともできるようになりました。「頑張るあなたにエールを!」をテーマに、YouTubeやブログを通して情報の発信を行っています。
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